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ウディ・アレン 監督
2006 アメリカ


女子大生(スカーレット・ヨハンソン)と三流マジシャン(ウディ・アレン)が親子になりすまし、連続殺人の捜査に乗り出す。


コメディタッチのミステリーです。
ウディ・アレンのロンドンを舞台にした2作目ですが、前作の「マッチポイント」より好きでした。
「マッチポイント」は、やたら長くて重苦しい印象だったけど、これは軽やかな感じ。
眼鏡に女子大生ファッションのスカーレット・ヨハンソンもいいですねぇ。
前作ではむっちりしたボディにセクスィ〜な装いが魅力的ながら、重苦しさを増幅してる感じもしたんだけど。(笑)
本格的なミステリーではないけれど、ウディとスカーレットのやりとりが楽しい。
| 映画 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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梁石日
2002年 幻冬舎文庫

タイの貧しい山村では、人身売買が頻繁におこなわれている。
売られた子供たちは家畜以下の扱いを受け、児童買春、そして臓器移植の提供者としても利用されるのだ。
社会福祉センターでボランティア活動をしている音羽恵子は、なんとか子供たちを救いたいと思うが…


夏に公開された、同名の映画の原作です。

フィクションなので、すべて鵜呑みにするのは違うのかも知れない。
でも、描かれている子供たちの現状が本当だとすれば、あまりにショッキングだ。
日本では、「モンスターピアレント」なんて言葉が流行るくらい過保護・過干渉な親が増えているが、それは生活が豊か(豊か過ぎ?)であるからこそだ。
子供を売るしか生きる道がない。そんな貧しい人々が、身近なアジアの国々にもたくさん存在するのだという。

自分には何もできない。
何かしてあげたいと思うけど、主人公の音羽さんみたいな行動力はない。
私って役立たずだ。

それでもとにかく知ることは大事だと、最近よく思う。
知ることが、最初の一歩。
皆が知るようになったら、闇は闇でなくなる。
太陽の光が照らし、風が吹き込む。
| | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |


昨日紹介した映画「サン・ジャックへの道」に感動してから数週間後。
NHKの「世界ふれあい街歩き」で、その舞台になっていた‘巡礼の道’が4回連続のスペシャルで放送されてました!
巡礼の道はいくつかルートがあるそうで、出発地は違いましたが、目指すのはやはり聖地サン・ジャックです。
番組ではその出発地と、途中の二つの街、そして終点サン・ジャックを紹介していました。
これもよかったよ〜。
古い街並み、ほたて貝の印・・・。
サン・ジャックの寺院で、煙がまかれてるシーンの意味も分かったし。

「世界ふれあい・・・」はマイ・フェイバリット番組でして、毎回楽しみにしてるんです。
世界中の街を、歩いて散策する旅行者の視点で紹介してくれます。
本当にぶらぶら歩いてる人が見ているような映像にするため、カメラマンはロボットみたいな特殊な装備にカメラを付けて撮ってるんだって。
歩いたり、お店に入ったり、出会った人と話たり・・・ホント、街歩きが疑似体験できるような、ユニークな番組なんです。
紹介されるの街は、超有名な観光地あり、ややマイナーな街もあり。
私はこの番組で、ヨーロッパの古い建物とか石畳とか見てると、なんかドキドキしてくんの!
前世はきっとヨーロッパ人だったんだと確信してます。
多分、イギリス人かイタリア人か北欧かドイツか、その辺!東欧とかも怪しいし(笑)

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| - | 13:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |


2007年 フランス
コリーヌ・セロー監督

ピエール・クララ・クロードは、仲の悪い、中年の3人きょうだい。
ある日、彼らの亡くなった母親の弁護士がやってきて、「ル・ビュイから聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)までの巡礼の道を3人で歩ききったら、遺産を相続させる」という遺言を聞かされる。
彼らは嫌々ながらも巡礼のツアーに参加し、軽い気持ちで参加した女子学生、彼女が好きで追ってきた同級生のアラブ人、どこか陰のある美しい女性、旅慣れたガイドと、一緒に歩きはじめるのだが・・・


いい映画だったなぁ。

古くから続く巡礼の道を、1500km、ひたすら歩きます。
ル・ビュイという街は地図で見つからなかったのですが、サン・ジャックはスペインのず〜〜っと西の、フランスからは一番遠いところなんですねぇ。

フランスからスペインへの山道は、映像や写真ではあまり見たことのない風景で、息をのむような美しさ。
そんな美しく険しい道を歩き続けるうち、参加者たちの心境が変化していくのです。
言い争ってばかりいた兄弟とも、最初は見ず知らずで接点があるとは思えなかった他の参加者とも、心の通う仲間になっていきます。

お母さん、3人の子供たちに、最後に素敵な贈り物をしてくれたんですね。

私もこんなふうに歩いてみたら、新しい自分に生まれ変われるかも・・・そんな気にもさせられました。


同じ監督の前作「女はみんな生きている」がよかったので、ちょっと期待して見ましたが、期待以上でした!

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歌野晶午
2003年
文春文庫


ミステリー大賞受賞作だそうです。

日本のミステリー小説なんて、学生時代に読んだ赤川次郎とか、夏木静子ぶりじゃないだろうか。
最近、読みたい本がなかなか見つからなくて、今まで避けてきたジャンルにも手が伸びるようになりました。

しっかり騙されましたよ。
途中、何となく違和感を覚える場面は、何回かあったんです。
でも、見抜けなかったな〜。
勘のいい人には分かっちゃうかも。

最後は思いがけなく感動させられました。
そう、人を好きになるって、不思議なものです。
爽やかな読後感でした。
| | 14:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |


スアド 作
松本百合子 訳
2003年 フランス
ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックス


結婚前に男性と付き合ったたために、家族に火あぶりにされた女性が、実体験を語ったもの。

女には何の権利もない。
働かされ、子供を産むだけ。
掟に背いた者は、殺される。
そんな残酷な因習が続いている地域が、世界には今でも数多くあるという。
衝撃的な話だ。

閉ざされた世界で起きている過ちを、私達は知らずにいる。
この本が出版されたことで、それが皆の知るところとなり、大昔から連綿と受け継がれてきた悪習を、断ち切る力になるといい。
きっと、そうなっていくんじゃないか。

この本はフランスではベストセラーになっているそうだ。
日本でも、他の国でも、もっともっと読まれるといいと思う。

つらい過去と傷跡を持ちながらも前向きに頑張っているスアドさんを、心から応援したい。

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河合香織
2004年
新潮文庫


障害者の性についての、ルポタージュ。
障害者や介助者に会い、彼らがどんなふうに性と向き合っているのか、インタビューを重ねていく。

軽々しく感想を述べられるものではない。
何を言っていいか、分からない。

「性は生きる根本」と言い、酸素ボンベをはずして風俗に通う竹田さんの話が、忘れられない。
好きだった人とは、一度だけキスをしたという。
泣けて仕方なかった。
天国でみどりさんと一緒になれますように。
| | 12:24 | - | - | pookmark |

 

2006年 ロシア
アレクサンドラ・ロゴシュキン 監督

第二次世界大戦末期の、フィンランド・ラップランド地方が舞台。
フィアンランド人兵士のヴィッコと、ロシア人兵士のイワンは、それぞれ仲間の兵士たちに嫌疑をかけられ、殺されかける。
しかしなんとか逃げ出した二人は、原住民のサーミ人女性アンニに助けられる。
敵同士の兵士二人と、戦争未亡人のアンニは、それぞれがフィンランド語、ロシア語、サーミ語しか話せず、言葉が全く通じない。
しかし、面倒見のいいアンニは二人を家に住まわせ、世話をしてやるのだった。


おもしろそうな設定だと思い、見てみました。
なかなかよかったです。

アンニの素朴な優しさと、強さと、おおらかさが好き。

人は 持ちつ持たれつ。
支えあって生きている。
弱っている人がいれば、助けよう。
分け合ったり、与え合ったりしよう。
単純なことだ。
そうすれば、戦争は起こらないのに。
ねぇ、アンニ姉さん。

ラストシーンはせつないけど、3人が一緒に暮らした数年間を想像し、あたたかい気持ちになった。

舞台のラップランド、いわゆるツンドラ地帯に入るんでしょうか。
荒地のような、人が住むには厳しそうな、ちょっと淋しい風景でした。
私としてはラップランドといえば、「ニルスの不思議な旅」の中で、鳥たちが目指す‘楽園’で、緑の木々と湖と青空が広がった豊かな土地を勝手に想像していたので、少しがっかりしてしまいました。
調べてみると、ツンドラは元々サーミ語で、‘木のない土地’とかそんな意味だそうです。
サーミ人というのも初めて知り、勉強になりました。

| 映画 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
 

ケネス・グレーアム 作
石井桃子 訳
E・H・シェパード さし絵
1908年
岩波書店


前から読みたかった一冊。
図書館にも必ず置いてある有名な児童書だけど、登場人物がモグラやネズミで、こんな長編で、タイトルが「たのしい川べ」って・・・
どんな物語なんだ??と、ちょっと謎に思いつつ、なんだか惹かれるものがあって気になっていたのです。

よかったよ〜。
イギリスの、人里離れた川や森に、トリップしました。
素直で純粋なモグラくんと優しいネズミくんの友情には、しみじみと感動。
かわいいなぁ、モグラくん。
いいやつだなぁ、ネズミって。

一番好きなのは、モグラくんが元の自分の家を見つける章。
最初家は荒れているけれど、ネズミくんの気遣いのおかげですっかりきれいになります。
そして、クリスマスキャロルを歌いにきた野ネズミたちも招き入れて、楽しく食事をするの。
モグラくんは‘たとえ粗末なものであっても、自分だけの家があるって、なんて素敵なことなんだろう’と思うんです。
あぁ本当にそうだねぇ…
またモグラくんの家っていうのが、イギリスの田舎家らしく、素朴でいい感じなんだ。
さし絵やカラーの絵も入っていて、‘モグラ小路’(玄関)が特にかわいくて好き!
絵は「くまのぷーさん」でおなじみのE・H・シェパードが描いているのですが、このお話の雰囲気にとてもよく合っていて、魅力になってます。

そしてね、ひたすらほのぼの系の物語かというと、ヒキガエルくんというイカれたキャラが笑わせてもくれます。
金持ちでうぬぼれやでほら吹きで、我慢することが苦手。で、どうもスピード狂。
そんな彼が車を盗んで、牢屋に入れられ・・・
ちょっとブラックなおかしさで、ニヤニヤしてしまった。
そういえばこの物語、「ヒキガエルの冒険」ってサブタイトルついてるんでした。

ちょっと話それますが。
思えば私、‘カエルもの’ってけっこう好き。
ふたりはともだち」とか、「火曜日のごちそうはヒキガエル」もすきだし、カエルのぬいぐるみとかマスコットとかも、何度か買ったことあるな〜。
なんか愛嬌あるんだよね、カエルって!

そして、この「たのしい川べ」ですが、石井桃子さんの訳もとてもいい。
今年の春に101歳で亡くなった石井さんですが、たくさんある訳書の中で、これは3作目だそうです。
心が洗われるような、きれいな日本語です。
| | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |


横山秀雄 2003年
文春文庫


昨日の続きなんだけど、小泉今日子サンは読書が大好きで、新聞で書評を書いたりもしているそうだ。
先日のインタビューの中でも、最近のお勧め本を何冊か紹介していたのだけれど、その紹介の仕方がとても的確で、感服してしまった。
インタビュアーのアナウンサーも「さすがですね。面白さが伝わってきて、どの本も読みたくなってしまう」と唸っていた。

あんなふうにはなれないだろうが、私ももう少しマシな大人になりたい。
少しずつ書いて、修行していきましょうか。


・・・で、この本は最近読んだ中の一冊。
この夏公開された映画の原作です。

1985年に起きた、日航機事故。
地元紙の記者である主人公・悠木は、その全権デスクに任命される。
未曾有の航空機事故を伝える怒涛の日々と、悠木と家族との関係、一緒に山に登るはずだった仲間のこと、同僚や部下たちのこと、組織の中の派閥争い、そして新聞が伝えるべきことについての迷い、葛藤・・・様々なことが描き出されていく。

実は先に映画の予告とか紹介を見て、フィクションに近いものだと勘違いしてました。
作者は実際、事故当時には地元紙の記者だったということだし。
実際には、図らずも日航機事故の全権デスクを任命された、悠木という記者を描いた小説でした。
もちろん事故当時の新聞社内の様子は作者が実際経験したもののはずで、リアルな迫力をもって描かれています。
改めて事故の悲惨さを思い、新聞報道についてもいろいろ考えさせられました。
そして、悠木の口を使って語られる作者の言葉には度々胸が熱くなり、ついには悠木と一緒に‘落涙’・・・
最後には悠木の中で複雑に絡み合っていたものがきれいにほどけ、気持ちのいいエンディングです。

この小説は、企業で働く男性の方がより共感・感動できると思う。
新聞社内での派閥争い、同僚や上司や部下との関係なども、とてもリアルに描かれているから。
特に、日航機事故を知る40代、50代のお父さん方に、お勧めしたいです。
| | 14:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |