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ケネス・グレーアム 作
石井桃子 訳
E・H・シェパード さし絵
1908年
岩波書店


前から読みたかった一冊。
図書館にも必ず置いてある有名な児童書だけど、登場人物がモグラやネズミで、こんな長編で、タイトルが「たのしい川べ」って・・・
どんな物語なんだ??と、ちょっと謎に思いつつ、なんだか惹かれるものがあって気になっていたのです。

よかったよ〜。
イギリスの、人里離れた川や森に、トリップしました。
素直で純粋なモグラくんと優しいネズミくんの友情には、しみじみと感動。
かわいいなぁ、モグラくん。
いいやつだなぁ、ネズミって。

一番好きなのは、モグラくんが元の自分の家を見つける章。
最初家は荒れているけれど、ネズミくんの気遣いのおかげですっかりきれいになります。
そして、クリスマスキャロルを歌いにきた野ネズミたちも招き入れて、楽しく食事をするの。
モグラくんは‘たとえ粗末なものであっても、自分だけの家があるって、なんて素敵なことなんだろう’と思うんです。
あぁ本当にそうだねぇ…
またモグラくんの家っていうのが、イギリスの田舎家らしく、素朴でいい感じなんだ。
さし絵やカラーの絵も入っていて、‘モグラ小路’(玄関)が特にかわいくて好き!
絵は「くまのぷーさん」でおなじみのE・H・シェパードが描いているのですが、このお話の雰囲気にとてもよく合っていて、魅力になってます。

そしてね、ひたすらほのぼの系の物語かというと、ヒキガエルくんというイカれたキャラが笑わせてもくれます。
金持ちでうぬぼれやでほら吹きで、我慢することが苦手。で、どうもスピード狂。
そんな彼が車を盗んで、牢屋に入れられ・・・
ちょっとブラックなおかしさで、ニヤニヤしてしまった。
そういえばこの物語、「ヒキガエルの冒険」ってサブタイトルついてるんでした。

ちょっと話それますが。
思えば私、‘カエルもの’ってけっこう好き。
ふたりはともだち」とか、「火曜日のごちそうはヒキガエル」もすきだし、カエルのぬいぐるみとかマスコットとかも、何度か買ったことあるな〜。
なんか愛嬌あるんだよね、カエルって!

そして、この「たのしい川べ」ですが、石井桃子さんの訳もとてもいい。
今年の春に101歳で亡くなった石井さんですが、たくさんある訳書の中で、これは3作目だそうです。
心が洗われるような、きれいな日本語です。
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